2003年07月25日(金) 23時20分
帯広市の戸籍データ、6万人分が行方不明に(読売新聞)
北海道帯広市役所に戸籍情報の管理システムを提供しているOA機器メーカー「リコー」(東京都港区)が今年5月から6月にかけて、戸籍データが収録されたバックアップテープを紛失していたことが25日、分かった。
このシステムは、死亡や結婚などで家族全員が籍を抜いた後の戸籍データなどを管理する「除籍・改製原戸籍検索発行システム」と呼ばれる。バックアップテープには1799件分の戸籍情報と、約6万人分の世帯主名や本籍地が収録されていた。
パスワードを知らなければデータを見られないが、東京都内で会見した桜井正光社長は、「個人情報の取り扱いに最大限の注意を払うべきところ、紛失の事態を招いて申し訳ない」と陳謝した。
同社によると、今年4月にシステムに障害が発生したことから、データの一部をデジタルテープに複製し、横浜市のコールセンターで原因を調べていた。
この作業終了後、テープを封筒に入れ、ヤマト運輸の宅配便で発送したが、市役所に届かず、市からの連絡で紛失が発覚した。両社で追跡したところ、封筒は羽田空港内にある荷物仕分場まで送られたことは確認されたが、その後、行方が分からなくなった。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000416-yom-soci