2003年07月25日(金) 19時44分
住基ネットの区民説明会 再接続に反対相次ぐ−−中野区 /東京(毎日新聞)
住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)への再接続を検討している中野区の区民説明会が24日、同区中央4の桃園地域センターで開かれた。区側が再接続の方針を示したのに対し、参加した区民からは「(離脱した)昨年9月と比べ、情報保護の担保が増したとは思えない」「自己情報の削除が認められない以上、情報のコントロール権が確立していない」など、再接続に反対する意見が相次いだ。
説明会には、区民約20人が参加。区側は情報保護について、区が国の機関などに調査や報告を求めることができる点を強調した。だが、参加者から「担保は言葉だけではないか」とただされると、田中大輔区長は「(どの程度の調査報告がなされるかは)完全ではなく、判断の余地が入ることは認めざるを得ない。その上で、区独自の条例で区長の責務を定めた」と理解を求めた。参加者からは他にも、情報提供状況を示すアクセスログのシステムや、情報処理を行う財団法人などについて質問が相次いだ。
区は27日にも説明会を開き、今後区民の意見を公表するとともに、再接続に向けて最終的な検討を進めていく。【重長聡】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000006-mai-l13