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音が聞こえなくても建具がガタガタする、イライラが募る——そんな不快感を人間に及ぼす低周波音について、環境省は25日、対策ガイドラインを作成すると発表した。日常生活で不快に感じる音域・音量を特定し、原因者が適切な対策を取ることを求める。
低周波音は周波数が1〜100ヘルツ程度の音で、エアコンの室外機、ボイラー、工場などの固定音源から出されるもののほか、新幹線のトンネル出口の衝撃音、車のアイドリング音など移動音源も原因になる。低周波音に関する苦情は00年ごろから増え、「建具ががたつく」「イライラする」「頭痛や耳鳴りがする」など、全国で約100件の相談が寄せられている。
日本騒音制御工学会の低周波音対策検討委員会が内外の文献を調査したところ、日常生活レベルの低周波音が直接、健康被害を起こす可能性は低いという。だが、継続して低周波音にさらされ、ストレスや睡眠不足など間接的な健康被害が出る可能性は否定できない。
ガイドラインは今年度中に取りまとめる予定。一般の人が許容できない音域や音量を具体的に調べ、発生源対策をまとめる。現在は低周波音に関する基準や規制がないため、騒音の相談窓口となる市町村向けに「苦情処理マニュアル」を作り、専門家による支援体制整備も目指す。【永山悦子】
◇ことば低周波音
周波数が1〜100ヘルツ程度の音で、エアコンの室外機、ボイラー、工場などの固定音源から出されるもののほか、新幹線のトンネル出口の衝撃音、車のアイドリング音など移動音源も原因になる。
[毎日新聞7月25日] ( 2003-07-25-22:48 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030726k0000m040034001c.html