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大分県久住山(標高1787メートル)で23日、同県中津市立沖代小6年、松本一宇(かずたか)君(12)が学校登山の下山中に行方不明になった直後に、引率の錦利幸校長が、残った6年児童に「こう(行方不明に)なったのは、お前たちのせいだ」と責任をなすりつけるような発言をしていたことが分かった。錦校長は否定している。
参加児童から話を聞いたという複数の父母によると、錦校長は松本君が行方不明になった直後の点呼で「こうなったのは、お前たちのせいだ」などと発言したという。父親の一人は「この発言を聞いた子供たちは不満でいっぱいになっている」と憤っている。
学校によると、登山には、錦校長ら引率教諭12人と6年生76人の計88人が参加した。松本君は午後1時25分ごろ、登山道分岐の「久住分れ」付近で姿が見えなくなった。6人グループで下山するように指導していたが、父母によると、松本君は久住分れ付近で友達に「靴ひもを結ぶので先に行って」と話したという。
錦校長は毎日新聞の取材に対し「そういう発言はしていないと思う」と否定している。
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一方、松本君の捜索は24日も県警や自衛隊など約600人態勢で捜索範囲を広げて続けたが、手がかりをつかめないまま午後7時に打ち切った。25日午前6時、約430人で再開する。
学校によると、松本君は防寒着を含めて上着3枚と体操服の長ズボンの軽装。リュックは全児童が久住分れ近くの避難小屋に置いていたため手ぶらだった。食事は23日朝食が最後という。
捜索は久住分れ付近から東側の中岳(同1791メートル)や北千里浜まで範囲を広げた。陸自西部方面特科隊(約400人)は、久住分れ付近を中心に約1キロメートル四方を5〜10メートル間隔のローラー作戦で捜索したが、発見できなかった。
大分地方気象台によると、24日の久住山頂付近の天候は曇り時々雨で気温約18度。風速約10メートルの強風で体感温度は更に低い。山頂付近は霧とガスで視界は約20メートルしかなく、空からの捜索はできない状態。【楢原義則、平野美紀、船木敬太】
[毎日新聞7月25日] ( 2003-07-25-03:14 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030725k0000m040129000c.html