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2003年07月24日(木) 22時58分

<ネット証券>大手5社全てが営業収益、経常利益とも過去最高毎日新聞

 インターネット専業証券大手5社の03年4〜6月期決算が24日、出そろった。株価上昇で個人投資家の売買が活発化したことを受け、売上高に当たる営業収益、経常利益とも、全社が四半期ベースでの過去最高を更新した。経常利益はカブドットコムが前年同期の8.9倍になったのをはじめ松井5倍、DLJ4.2倍と急増した。03年3月期決算では3社が最終赤字に陥るなど成長に陰りも見えていたネット証券だが、空前の大商いを背景に息を吹き返した。

 株価の回復と出来高の増加を受けてネット経由で5社が受ける売買注文は4月以降伸び続け、6月の売買代金は単月ベースでいずれも過去最高を記録した。このため、収益の柱である委託手数料が、イー・トレードが前年同期比76%増、DLJディレクトSFGも20%増となるなど急増した。

 投資家に資金や株を貸し付け、少ない資金で多額の取引を可能にする「信用取引」では、各社ともサービスを拡充し、口座数は拡大。取り組みの遅れが目立ったマネックスやカブドットコムが上位3社を急追している。

 コスト面では、各社とも販管費を前年同期比ほぼ横ばいと抑制に努めており、リストラ効果が利益増に貢献した。

 各社は、今春に手数料を相次いで引き下げ、「価格競争は限界に近い」(大手ネット証券社長)状況になっている。このため、外国為替保証金取引や信用取引の期限延長や撤廃など、他社との差別化を図る新たなサービスに力を入れる方針だ。【坂井隆之】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000052-mai-bus_all