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新潟県中条町の中条中央病院(祖父江牟婁人院長、122床)が4年間にわたり、厚生労働省指定の特定疾患「後縦靭帯(こうじゅうじんたい)骨化症」を患った町内の無職男性(65)に対し、別の病気の疑いで診療を続けていたことが23日分かった。他病院の検査で病名が分かったが、手術が必要な状態。病院側も病気の見落としを認めている。
男性と病院側によると、男性は98年9月、体全体がしびれ、目まいも起きたため、同病院の内科で診察を受けた。担当医は、頭や胸のCT(コンピューター断層撮影)やがん検査をしたが病名を特定できず、脳こうそくや脳出血、自律神経失調症などの疑いを持って診療を続けた。
男性は月2回程度通院したが症状は改善せず、昨年8月ごろに目まいが我慢できないほど悪化。新発田市の病院で首のMRI(磁気共鳴画像化装置)検査を受け、後縦靭帯骨化症と診断された。
男性は「十分に検査してもらえず早期の治療ができなかった」と批判し、提訴も検討している。
同病院の上野健一事務長は「結果として病気を特定できなかった。患者の指摘は受け止めたい」と話す一方、「担当医は広い範囲で原因究明を目指していた形跡がある。検査量が多いことに世論の批判が高い中、努力してくれたと思う」と話している。【鳴海崇】
[毎日新聞7月24日] ( 2003-07-24-03:10 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030724k0000m040150000c.html