2003年07月23日(水) 18時56分

秋田の貸金業者刺殺・発生１年　顧客ら１００人以上捜査も、有力な情報なく　／秋田（毎日新聞）

　秋田市八橋田五郎の民家で昨年７月、貸金業、増山晴雄さん（当時７２歳）が刺殺された事件は２２日、未解決のまま発生から１年を迎えた。捜査本部は遺恨による殺人の可能性が高いと見ており、１００人以上とされる顧客を中心に、金銭トラブルがなかったかなどについて調べているが、有力な情報を得るには至っていない。
　事件は昨年７月２２日午後８時４０分ごろ発生。増山さんが窓を施錠するため自宅２階に上がったところ、何者かに細長い鋭利な刃物で胸や背中など３カ所を刺され、失血死した。致命傷は腹部から真っすぐ心臓に到達しており、犯人は刃物の扱いに慣れた人物とみられている。
　捜査本部は自宅の２階ベランダ付近から犯人の物とみられる靴下痕を、庭からは２４・５センチサイズの靴跡を発見したが、いずれも全国で流通しており、入手先の特定は困難という。
　また、犯行直後に現場近くから黒っぽいセダンタイプの乗用車が立ち去ったのが目撃されているが、車は見つかっていない。重点的に調べていた暴力団関係者が事件に無関係なことが判明するなど、捜査は難航している。【福永方人】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030723-00000004-mai-l05