2003年07月23日(水) 00時00分
妻が植物状態に、川口の病院提訴(朝日新聞・)
◎医療過誤で脳死状態に くも膜下出血などで倒れた川口市の妻(54)が適切な治療を受けられず植物状態になったとして、夫(56)が22日までに、市内の病院を相手取り、逸失利益や介護料など約3億4千万円の損害賠償を求めてさいたま地裁に提訴した。
訴状によると、妻は01年7月1日に自宅で倒れ、同日午後に同病院に入院。同夜に手術の予定だったが、担当医は夫に「人工呼吸用の管を通すために気管切開をする。人をそろえるため翌日手術する」と説明、手術が延期された。2日未明、妻の容体が急変し、早朝に緊急手術を実施。6日にも再手術したが快復しないまま、1週間後に担当医から「脳がほとんど死んでいる。生存できても植物人間だろう」と告げられた。妻は今も意識が戻らないという。
原告側は、すぐに脳血腫の除去手術をしなかったのが容体悪化させたとして「病院の都合ですぐ手術できないなら、転院させるべきだった」と主張。「血圧管理も不十分だった」としている。
病院側は「訴状をよく検討していないので、現段階でのコメントは控えたい」としている。
(7/23)
http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=4295
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