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総務省を訴えたのは、二社に加え、東京電力系のパワードコム、英国系のケーブル・アンド・ワイヤレス(C&W)IDC、独立系のフュージョン・コミュニケーションズの計五社。通信業界での行政訴訟は初めて。
訴状によると、(1)NTT東西で均一の接続料金(2)適正な原価に基づかない接続料金の設定(3)事業法に規定されない事後精算制度の導入−などが電気通信事業のほか独占禁止法、一般原則にも違反するとして争点とした。
負担額については、接続料金の値上げやNTT東西の均一料金などで年間十五億円から数十億円に上ると推計した。
一貫して値下げされてきた接続料金を総務省が四月に一転して、平均5%の値上げを認可したことで、新電電各社は競争促進政策が転換されることに強い不安を見せた。
KDDIの小野寺正社長は会見で、値上げが公正競争を阻害するため、「不利益を被るのは国民だ」と指摘し、「勝算があるから五社がそろった」と強調した。
■「適正に見直した」
片山虎之助総務相は十七日、KDDIなど新電電五社が総務省を相手に行政訴訟を起こしたことに対し、「適正に接続料金を見直した」などとする談話を発表し、違法性はなかったとした。
同相は、接続料の目的が独占的な地域通信網の非効率性を排除することと、算定の透明性の確保にあると強調し、「着実に成果を上げている」との見解を示した。NTT東西の均一料金の問題では、「衆参両院の総務委員会で決議が全会一致でなされた」と反論した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030718/mng_____kei_____001.shtml