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同協会によると、国内に輸入される生薬は二百種類近くあるが、残留基準があるのは、ニンジン、コウジン、センナなど五品目のみで、対象農薬もDDTとBHCの二種類だけ。
自主基準づくりは、市民団体の検査で、市販の生薬製品(刻み生薬)から農薬が検出された事態を重視し、十七日の幹部会で決めた。漢方薬(エキス末)の流通量は刻み生薬に比べて圧倒的に多いことから、漢方薬を優先して対象品目や対象農薬を検討する。
このほか(1)漢方薬から農薬が検出されるかどうか、第三者機関に検査を依頼する(2)中国の生産者に安全対策を申し入れる−などを決定。会員の中には、自主検査を実施していない社も多く、検査態勢の整備が課題であることも確認した。
この問題は、農民運動全国連合会が先月、中国産サンシュユなど五種類の生薬を検査し、四種類から使用が禁じられている有機リン系殺虫剤パラチオンなど六種類の農薬を検出したと発表。「健康を取り戻すためにのむ薬なのに、農薬に汚染されていては困る」として厚労省に対策を申し入れていた。
同協会は、この四種類の生薬を製品や原料として取り扱っている約五十社に、自主検査状況についてアンケートを取った。一社がサンシュユとタイソウから、二社がソヨウとチンピからパラチオンやピレスロイド系農薬を検出したことがあったと回答。うちソヨウとチンピは、食品の残留農薬基準を超えていたため廃棄処分としていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030718/eve_____sya_____000.shtml