2003年07月18日(金) 11時33分
天引き保証料はみなし利息 最高裁、ロプロ融資で初判断 (共同通信)
「融資額から天引きする関連会社の日本信用保証への保証料は事実上の利息だ」などとして、借り主の連帯保証人2人が商工ローン大手「ロプロ」(旧日栄、京都市)に過払い金の不当利得返還を求めた訴訟の上告審判決が18日、最高裁第2小法廷で言い渡された。
滝井繁男裁判長は「保証料はみなし利息に当たり、過払い金はほかの債務に充当される」と述べ、最高裁として初の判断を示した。その上で、計358万円の支払いを命じた2審判決を破棄、過払い金の計算をやり直すために審理を東京高裁に差し戻した。
ロプロの融資をめぐっては全国の地、高裁で判断が分かれ、最高裁の統一判断が待たれていた。借り主側の弁護団によると、ロプロの顧客は約2万社あり、今も数百件の訴訟が係属中だが、不当利得返還を求める動きがさらに活発化しそうだ。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00000086-kyodo-soci