2003年07月17日(木) 19時25分
ヤフー、東証1部上場へ ジャスダック市場に痛手(共同通信)
インターネット情報検索サイト最大手のヤフーは17日、東京証券取引所に株式上場を申請したと発表した。ヤフーの株式時価総額は約1兆8000億円に達し、現在の上場先であるジャスダック市場全体(約9兆4000億円)の19%程度とシェア(占有率)トップ。上場審査を経て8月にも市場第1部上場が実現する見通しだが、「稼ぎ頭」のくら替えで、ジャスダックには痛手となりそうだ。
ヤフーの梶川朗取締役(最高財務責任者)は東証上場申請の理由について「機関投資家や株主からの要望が強かった」と、株主の期待に加え、より広い市場に移ることで投資家層を広げる狙いを強調。今年3月に東証上場方針が表面化して以降、危機感を持ってヤフー慰留に努めてきた市場運営会社ジャスダック(東京)の願いは実らなかった。
ヤフーは、親会社のソフトバンクグループが3月、保有するヤフー株の一部を売却。この結果、大株主上位10社の持ち株比率を80%以下と定めた「上場基準を満たしている」(梶川取締役)という。ただ、公表は8日の申請の9日後と遅く、情報開示姿勢に対する疑問の声も出そうだ。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030717-00000203-kyodo-bus_all