2003年07月17日(木) 00時00分

届け出不受理取り消し オウム信者転入で地裁判決　越谷市に賠償命令 （東京新聞）

　オウム真理教（アーレフと改称）信者八人が越谷市を相手取り、転入届不受理処分の取り消しと慰謝料八百万円を求めていた訴訟の判決が十六日、さいたま地裁であり、豊田建夫裁判長は越谷市に処分取り消しと計八十万円の支払いを命じた。豊田裁判長は「オウムは、地域住民の生命・身体に危険を及ぼすおそれが顕著」としたが、「市町村長は、居住の事実を有する者から転入の届け出がされた場合には、受理して住民基本台帳に記録する義務がある」とし、不受理処分は違法と結論づけた。

　判決を受け越谷市は「同種の訴訟について、最高裁判所の判断が下されているので、判決に従うことになると思われるが、判決文をよく読んでから決定したい」とコメントした。

　　（越守　丈太郎）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20030717/lcl_____stm_____001.shtml