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日赤が一九九九年、HIVや肝炎ウイルスの遺伝子の一部を増幅して調べる核酸増幅検査(NAT)を導入して以来、HIVのすり抜けが確認されたのは初めて。その血液は保管中に回収され、患者には使用されていない。
日赤は「非常にまれでほとんどあり得ないケースだ」と話している。
日赤が今年一月、主催したシンポジウムで報告した。それによると、この献血者は昨年、献血時のHIV抗体検査で陽性の疑いがあるとされ、二次検査のNATで感染が確定した。だが、その二週間前に献血した際は抗体検査、NATとも陰性で、適合血液とされていたことが分かった。
通常のNATは五十人分をまとめて分析するが、確認のために個別に再度NATをした結果、微量のウイルスが検出された。その血液は日赤がまだ保管中で、すぐ回収したという。
日赤は「世界最高水準のNAT導入以来、輸血によるHIV感染は一例もない」としている。しかし、NATでも感染直後はウイルスが微量で検出できない空白期間(HIVは十一日間)があり、その間にすり抜けた感染血液が患者に使用される恐れがある。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030717/mng_____sya_____009.shtml