2003年07月16日(水) 12時57分

＜不正取引容疑＞毎日新聞販売店主を新たに１人逮捕　福岡県警（毎日新聞）

　毎日新聞セールススタッフらによる虚偽勧誘事件で、福岡県警は１６日、新たに同県穂波町南尾、毎日新聞天道・菰田（こもだ）販売店主、工藤英司容疑者（４１）を特定商取引法違反（不実の告知など）の疑いで逮捕し、工藤容疑者の自宅など４カ所を家宅捜索した。工藤容疑者は「まったく分かりません」などと容疑を否認している。

　調べでは、毎日新聞香住ケ丘販売店（福岡市東区）の店主でもあった工藤容疑者は、既に逮捕された元同店店長、鈴木義信容疑者（２７）ら４人と共謀。今年１月下旬〜５月下旬、東区の無職女性（５６）ら５人の自宅を訪問した際、洗剤などの景品の受領証だと偽って購読契約書に署名させたうえ、再度訪れ「契約書がある」などと言って新聞を購読させた疑い。工藤容疑者は日ごろから「とにかくサインのある契約書を取ってこい」などと指示していたという。

　毎日新聞は香住ケ丘販売店が県警の家宅捜索を受けた後の６月１２日、同店の工藤容疑者との取引契約を解除している。

　加藤信夫・毎日新聞西部本社代表室長の話　毎日新聞販売店から再び逮捕者を出してしまい誠に申し訳ありません。読者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを心からおわびいたします。店主については既に販売店契約を解除することにしています。二度とこのようなことのないように全力を尽くします。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030716-00001068-mai-soci