2003年07月16日(水) 23時13分

海賊版や偽ブランド品がテロ資金に　ＩＣＰＯ警告（産経新聞）

　国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ、本部フランス・リヨン）は１６日、同機構のノーブル事務総長が米下院外交委員会で証言し、アルカーイダなどテロ組織が、偽造品販売などを資金源とする例が増えていると警告、各国に取り締まり強化を訴えることを明らかにした。

　ＩＣＰＯの事務総長が米議会で証言するのは初めてという。

　ＩＣＰＯが１６日発表したコミュニケの中で、事務総長は「知的所有権侵害の犯罪がテロ組織の格好の資金源となっている」と指摘し「予防対策を取らなければならない」と強調した。

　ＩＣＰＯによると、アルカーイダやロシア南部のチェチェン独立派武装勢力、英・北アイルランドのカトリック系過激派組織アイルランド共和軍（ＩＲＡ）が海賊版のＣＤやＤＶＤを販売。また、海賊版コンピューターソフトや偽ブランドの衣類、たばこの販売例もあったという。（共同）

http://www.sankei.co.jp/news/030716/0716kok155.htm