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教団をめぐる一連の事件では、麻原彰晃被告(48)ら各地で起訴された192人のうち最後の求刑。土谷被告と同様、サリン製造役とされた元幹部、遠藤誠一被告(43)は東京地裁で求刑通り死刑判決を受け、控訴している。
土谷被告の初公判は1995年11月で、土谷被告が弁護人を2回解任したことなどから審理が長期化。求刑までに約7年半を費やした。
公判段階の当初は黙秘したが、今年2月の公判で行われた罪状認否では、サリンや猛毒のVXを製造したことを認める一方、麻原被告との共謀を否認。地下鉄事件について「自分が製造に関与したサリンがまかれたのかどうか疑問」と述べ、松本事件については「サリンはまかれていない」と主張した。
土谷被告は麻原被告らの共犯とされた地下鉄事件(95年3月)や、ほう助犯とされた松本事件(94年6月)など11事件で起訴されたが、薬物密造など4事件は審理迅速化のため、起訴が取り消された。
土谷被告は筑波大大学院化学研究科の博士課程在籍中に出家し、教団では「第二厚生省大臣」だった。