2003年07月14日(月) 04時11分
Bill Gates 氏の名を騙るチェーンメールが横行中(japan.internet.com)
Microsoft の Bill Gates 氏関連のチェーンメールが、インターネット詐欺チャートの上位に浮上している。同種のメールは、企業のメールボックスに溢れ、帯域幅を圧迫し、IT 担当者頭痛の種となっている。
セキュリティおよびアンチウイルス会社の
Sophos,Inc. によると、Bill Gates 氏関連の Eメールには、数年前に横行したものから、最近登場したものまで、複数の種類があるという。そのひとつは、Microsoft の Bill Gates 氏が British Airways の協力を得て、該当の Eメールを10人以上に転送した人には、もれなく無料航空チケットを進呈すると謳ったもの。またごく最近登場したものとしては、Gates 氏本人がメール転送1人につき 245ドルをプレゼントすると騙ったものもある。
Sophos の上級セキュリティアナリスト Chris Belthoff 氏は、「どう考えてもインチキな内容だ。ただし、単なるメールに過ぎないとはいえ、こうしたいたずらには、生産性やネットワークや帯域幅の問題発生というマイナス面がある。結果的にこうしたいたずらは、大半の IT マネージャの頭を悩ませる元となる」と述べた。
ネットワークセキュリティ会社
SilentRunner の副社長 Dan Woolley 氏は、これらのいたずらメールが、どこまで人々を惑わせて転送が続くか、その期間は問題ではなく、常に IT 上の問題になるという。
「いまだ、こうしたメールを転送する人が、非常に多くいるとは、実におかしなことだ」と Woolley 氏。同氏は「自宅のシステムで、セキュリティ事情に非常に精通したある男性から、同種のメールを受け取った。彼は30人から40人に送ったそうだ。人というのは実に騙されやすい。なぜだまされるのか、自分には理解できないが、実際にそうしたことが起こっている」と述べた。
アナリストたちに共通する認識は、従業員に対してこうしたいたずらメールや Eメール詐欺、ID 盗難、スパムメールなどに関する教育を徹底する責任が、IT 部門にはあるとの見方だ。
Belthoff 氏はつぎのように述べている。「他人への転送を促す内容の Eメールは、すべて筋の通らないものということを、徹底しなければならない。それは、いたずらだろうとウイルスだろうと変わらない。やはり最大の鍵はユーザー教育だ。IT 部門は、何らかの形で教育の機会を設けるべく、積極的に動かなければならない。結局は、それが自分たちの仕事を楽にすることにつながるのだから」
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