2003年07月12日(土) 06時58分
ビーフンでショック症状 小麦アレルギーの7歳男児入院(熊本日日新聞)
表示が義務づけられているアレルギー食物の小麦を使用していながら表示していない台湾製ビーフンを食べた熊本市内の男児が、ショック症状を起こし入院していたことが十一日、熊本市健康福祉局などの調べで分かった。同局は、対応が遅れると生命の危険もあり、小麦アレルギーの人は絶対に食べないよう呼び掛けている。
問題の商品は「イーストビー台湾ビーフン」(三百グラム、百九十八円)。サンワードアンドカンパニー(福岡市)が輸入、トーホー(神戸市)が販売している。熊本市保健所が確認している県内の販売店は、Aプライス熊本南店(熊本市馬渡二丁目)、同熊本東店(同健軍本町)、同八代店(八代市西片町)、トーホー熊本支店(熊本市流通団地)の四店舗。
六月初旬、熊本市内の小麦アレルギーの七歳男児がこのビーフンを食べた直後、「血圧低下などを起こし入院した」と家族が同保健所に届け出た。福岡市を通じてサンワードを調べたところ今月八日、原材料の一部に小麦のでんぷんを使用していたことが分かった。
同社とトーホーは十日、自主回収を始め、同日中に県内の四店を含め全国の店舗からすべて商品を撤去したという。しかし、賞味期限が二年と長いため、同保健所は「買い置きしている家庭も多い」とみて、注意を促している。
二社は二〇〇一(平成十三)年から問題のビーフンの取り扱いを始め、これまでに全国で約二十三万六千袋を輸入・販売している。
厚生労働省も事態を重視し十一日、食品業界の百九十八団体に対し、原材料の点検・確認と適切な食品表示の徹底を通知した。
問い合わせは熊本市保健所食品保健課(電)096(364)3185。
http://kumanichi.com/news/local/main/200307/20030712000055.htm