2003年07月11日(金) 10時49分
ヤミ金融規制法案、今国会で成立へ(読売新聞)
衆院財務金融委員会は10日、国会内で理事懇談会を開き、ヤミ金融への規制強化を目的とした貸金業規制法・出資法改正案を、今月16日の同委員会で与野党一致の委員長提案として衆院に提出することを決めた。
同改正案は早ければ17日にも衆院を通過、今国会中に成立することが確実となった。
ヤミ金融に関して被害者の自殺などが相次いでいることから、広告規制や違法金利の契約無効などの緊急性の高い規制は、来月中にも前倒しで施行される見通し。法律全体は、来年1月をめどに施行となる予定だ。
改正案は、厳しい広告規制を盛り込んだのが特徴で、無登録業者が広告や勧誘を行っただけで100万円以下の罰金とした。無登録営業の法人業者への罰金は、現行の300万円以下から1億円以下へと大幅に引き上げる。高金利による被害者の保護を目的に、年利109・5%を超える違法金利の貸し付けは、契約自体を無効とし、原則として元本だけを返済すればよくなる。
また、貸金業の従業員には身分証明書の携帯を義務づけ、暴力団員などに取り立てを依頼した場合は、懲役1年以下もしくは300万円以下の罰金とするなど、ヤミ金融の活動に幅広い規制を設けている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030711-00000101-yom-pol