2003年07月10日(木) 20時07分
製品回収命令の処分取り消し求め提訴−−精密機器メーカー、農相を相手取り /長野(毎日新聞)
無許可で動物用医療用具を製造・販売したとして、農林水産省から製品の回収を命じる処分を受けた長野市中御所の精密機器メーカー「アールエフ」(丸山次郎社長)が9日までに、処分は違法だとして、農相を相手取り処分の取り消しを求める訴えを長野地裁に起こした。
訴状などによると、同省は今年2月、「X線デジタルCCDセンサー」など9製品について同社に薬事法に基づく回収を命令。これに対し、同社は「製品はデジタルビデオカメラなどの機能に相当する」などとし、医療用具には該当しないと主張している。
これらの製品は、レントゲン撮影した映像を現像せずに瞬時にモニターに映し出せる。動きやすい動物のレントゲン撮影に苦労している獣医に重宝されているという。
同社は「農水省はよく調べもせず回収を命じてきた。業界やライバル会社に感化された一部の医師の圧力があるはずだ」と話している。一方、同省衛生管理課は「訴訟の中身を読んで対応したい」としている。【川崎桂吾】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000004-mai-l20