2003年07月10日(木) 18時45分

「青森」商標登録やめて！　三村知事が外務省に、中国への働きかけ要請　／青森（毎日新聞）

　中国企業が「青森」という商標を同国内で登録申請し、青森県産品の輸出に支障が出る恐れがあるとして、三村申吾知事は９日、外務省を訪ね、商標登録を認めないよう求めるなど中国政府への働きかけを要請した。県や関係団体は今月２０日ごろ、同国政府に対し異議申し立てを行う予定だ。
　県によると、中国広州市のパッケージ会社が「青森」の名前で水産物や野菜、果物など５件の商標登録を昨年７月２２日付で申請。今年４月２８日付の官報に２件、６月１４日に１件が公告された。
　中国の法律では、３カ月以内に異議申し立てがなければ申請が認められるため、県や生産者団体は「青森県中国商標問題対策協議会」（会長・高木為貞県りんご輸出協会理事長）を設立。特許法律事務所に依頼して、異議申し立ての準備を進めている。
　現在、中国にはホタテやイカなどの水産物が青森県から輸出されているが、「青森」の名前を使って中国に輸出されているものはないという。ただ、商標登録が認められれば「青森リンゴ」といった名前での輸出ができなくなる恐れがある。このため、県は「広く知られた外国の地名は商標登録できない」という中国商標法の規定を根拠に、異議を申し立てる方針だ。【亀井宏昭】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000001-mai-l02