2003年07月10日(木) 18時39分
虫歯に効果5倍は根拠なし ガムの比較広告で提訴(共同通信)
初期の虫歯を元の歯に戻す「再石灰化」効果があるとされるガムをめぐり、ロッテ(東京)が「根拠のない比較広告で損害を受けた」として、江崎グリコ(大阪)に10億円の損害賠償と広告差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こしたことが10日、分かった。
訴えによると、ロッテは1997年から甘味料キシリトール配合の「キシリトール・ガム」を販売しているが、グリコは今年5月に発売したガム「ポスカム<クリアドライ>」の新聞広告やテレビCMで「一般的なキシリトールガムに比べ約5倍の再石灰化効果」と宣伝した。
ロッテ側は、グリコの宣伝について「人間ではなく牛の歯を使った実験結果を引用するなど科学的根拠が疑わしい」と主張。グリコは「正当な実験方法で科学的に実証したデータを使った広告。訴えは不当だ」と反論している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000208-kyodo-soci