2003年07月09日(水) 00時00分
戦時中の毒ガス弾などの情報提供を求める(朝日新聞・)
終戦時に廃棄された毒ガス弾などが県内に埋められていないか、県環境政策課が県民からの情報提供を求めている。環境省からの調査依頼を受けたもので、8月29日までに県内の状況をまとめて同省に報告する予定だ。今のところ県内に毒ガス弾があるという情報はないが、同課は「広く県民から情報提供を求めたい」と呼びかけている。
調査項目は、終戦時における毒ガス弾の廃棄状況や、埋められている可能性がある場所の特定とその場所の現在の状況などで、同省からは行政文書や新聞記事の点検・収集、関係者からの事情聴取や情報収集を求められているという。
同課によると、県内で毒ガス弾の調査をするのは73年の全国調査以来。この時の調査では、美祢市の大嶺炭田に毒ガス弾が保有されていたという記録があったが、すでに弾薬はなく、毒ガス弾の一部は周防灘に海中投棄されていたことがわかった。現地調査の結果、この弾薬はすでに海底に固着しており、爆発する可能性はきわめて少ないという結果が出たという。
県は旧軍部の関連施設があった市町村を中心に、広報誌や県のホームページを通じて、県民からの情報提供を呼びかけていくという。
(7/9)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=3063
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