2003年07月09日(水) 00時00分
渋谷「区消費者の会」(朝日新聞・)
環境への配慮に取り組む店のガイドブック作りを、渋谷区の主婦らでつくる「区消費者の会」(相川房子代表)が進めている。手始めに、京王線笹塚駅近くの「笹塚10号通り商店街」を調べ、店ごとに環境対策を紹介した「買い物ガイド」を完成させた。今後は別の商店街や百貨店などを調査するという。
笹塚の商ガイド完成 「買い物ガイド」はB5判で29ページ。笹塚10号通り商店街の食料品や飲食など約50店について環境に対する取り組みを紹介。各店のPRのほか、店構えや自慢の一品などの写真やイラストも添えた。
ある鮮魚店は「発泡スチロールの容器は市場に返却し、リサイクルに協力している」、とんかつ店は「廃油は回収業者に渡し、せっけんにしている」。少量注文に応じ、生ごみ発生を抑制している総菜店、詰め替え用品を扱う日用品店、無・減農薬の果物や米を扱う店もあった。
区消費者の会は、環境に配慮した消費生活を送る「グリーンコンシューマー運動」の普及に努めており、ガイドブック作りはその一環。
昨年11月に同商店街に協力を要請し、環境問題に詳しい法政大の舩橋晴俊教授の助言を受けながら今年1月に各店へのアンケートを実施。このほどガイドにまとめた。
中心メンバーは50代〜80代の主婦10人。原稿を自宅に持ち帰り、印刷も製本もすべて手作業で完成させた。調査には他の約30人の会員と舩橋研究室の学生4人も協力し、全員で手分けして一軒一軒の店を訪ねて回った。
今後は、区内の別の商店街を調べる続編のほか、百貨店やコンビニエンスストアなど業種ごとに各店の環境への配慮について比較するガイドブックを作る予定。
代表の相川さん(66)は「買い物は価格や便利さだけでなく、環境によいかという視点で商品や店選びをすることが大切。私たちのガイドブックを手に取り、グリーンコンシューマーの仲間に加わってほしい」と呼びかけている。
「買い物ガイド」は無料。希望者は区立消費者センター(03・3406・7641)へ。
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http://mytown.asahi.com/tokyo/news02.asp?kiji=2280
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