2003年07月08日(火) 00時00分
旧日本軍の毒ガス被害/県、情報提供求める(朝日新聞・)
旧日本軍の毒ガスが原因とみられる被害が関東地方を中心に相次いでいる問題で、県は8日、県内の同様の被害などについて、情報提供の呼びかけを始めた。
環境省による全国調査を受けたもので、市町村にも協力を依頼し、8月末までに情報をとりまとめて同省に報告するという。
同省は、茨城県神栖町で井戸水から毒ガスに由来するとみられる有機ヒ素化合物が検出され、住民に体や手がしびれる症状が出ている問題などを受け、先月末、都道府県に対し、終戦時の毒ガス弾の保有・廃棄状況や、戦後の発見・被害状況を把握するよう求めた。
これを受けて県は、旧日本軍の毒ガス弾を保有・廃棄したり、発見したりした▽毒ガスによると思われる被害があった▽毒ガスが発見される可能性のある場所を知っている、などの各ケースについて県民に情報提供を求めている。
また、市町村に対し、行政文書や郷土史などの文献に、関連する情報の記述がないかを調査するよう依頼した。
県内では95年、広島市南区で、大久野島(竹原市)から運ばれて埋設されたドラム缶入りのヒ素化合物が原因とみられる土壌汚染が報告されている。
情報は8月15日までに、県環境対策室化学物質対策グループ(電話082・513・2920、ファクス082・227・4815、電子メールkankantai@pref.hiroshima.jp)へ。
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http://mytown.asahi.com/hiroshima/news02.asp?kiji=3159
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