2003年07月08日(火) 14時32分
食中毒の原因菌、市場でチェック 仙台(河北新報)
食中毒のシーズンを迎え、仙台市食品監視センター(中川正幸所長)は8日、腸炎ビブリオ菌などによる被害を未然に防ごうと、市中央卸売市場(若林区卸町)で夏季特別監視を実施した。
職員6人が3班に分かれ、水揚げされたマグロの体表をふき取って腸炎ビブリオ菌の有無を調べたり、体内の中心温度の測定を行ったりした。
貝毒、SRSV(小型球形ウイルス)の細菌検査を行うため、ホタテやイワガキ、ウニなどの無作為抜き取りも行われた。約20種の検体は市衛生研究所で検査され、1、2週間後に結果が出る。
担当者は「今のところ腸炎ビブリオ菌は発見されていないが、今後出てくる可能性がある。きちんと洗い加熱して食べるなど注意してほしい」と話している。
仙台市食品監視センターは4月、食品衛生検査所を改組して設立された。同センターは、宮城県が6月30日、魚介類による腸炎ビブリオ食中毒注意報を発令したのを受けて、食中毒防止のため夏季特別監視を行っている。31日までの期間中、弁当や刺し身、総菜類などを対象食品として、飲食店、魚介類販売店の監視指導を強める。
[河北新報 2003年07月08日](河北新報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030708-00000012-khk-toh