2003年07月08日(火) 19時40分
<おれおれ詐欺>高齢者から現金詐取の被告に懲役3年 東京地裁(毎日新聞)
「おれ、おれ」と高齢者に息子を装って電話をかけて現金計1800万円をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた会社役員、足立義久被告(48)に対し、東京地裁は8日、懲役3年(求刑・懲役5年)の実刑判決を言い渡した。杉山慎治裁判官は「子供らを思う被害者の心情に付け込んだ卑劣で悪質な犯行」と指摘した。
判決は「テレビ番組からヒントを得て、電話帳を見て次々と電話をかけ、(暴力団関係者に)変装して金を取りに行った」と認定した。足立被告は判決に先立つ最終意見陳述で「被害者は苦しい生活を送っていると思います。少しでも多く弁償したい」と述べたが、杉山裁判官は「余罪もあり実刑はやむを得ない」と判断した。
判決によると、足立被告は昨年11月〜今年2月、「ヤクザとトラブルになった。金を払わないと殺される」などと、息子やおいを装って東京都内の54〜78歳の女性5人に電話し、3人から500万〜800万円ずつをだまし取った。2人については未遂に終わった。【渡辺暖】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030709-00000054-mai-soci