2003年07月06日(日) 02時10分
鎮静剤注射直後に女性急死 業過致死容疑で警視庁捜査(共同通信)
東京都足立区の「東和病院」で6月中旬、80代の女性患者が磁気共鳴画像装置(MRI)による検査を受ける際に鎮静剤を注射され、直後に急死していたことが5日、分かった。
病院は事故当日に警視庁綾瀬署へ連絡。警視庁は、鎮静剤の量を間違えた可能性があるとみて、業務上過失致死容疑で捜査している。
調べでは、女性は末期がんの患者で、MRI検査を受ける際に暴れたため、「ミダゾラム」と呼ばれる鎮静剤をアンプル1本分注射された。女性は直後から心肺機能が低下、間もなく死亡した。ショック死とみられる。
ミダゾラムは鎮静や筋弛緩(しかん)の効果があり、検査や手術前の患者の興奮を抑える時や全身麻酔の前後に使用。無呼吸状態やショック症状を引き起こす危険もあり、高齢者や心不全の症状を持つ患者には、量を減らし、時間をかけて投与する必要がある。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030706-00000012-kyodo-soci