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学校でイスラム教徒の女生徒が着けるスカーフの是非を巡って論争が起きているフランスで、イスラム団体が今度は、市営プールで女性専用の利用時間を設けるよう要求している。「見知らぬ男性の目の前では、イスラム女性は落ち着いて泳げない」という理由で、一部の市はこの要求を受け入れたが、「特定の宗教に配慮しすぎ」との声も出ている。
仏フィガロ紙によると、学校でのスカーフ着用運動を進める原理主義系団体「仏イスラム組織連合」(UOIF)の勢力の強い仏北部リールでは、市営4プールのうちの1カ所で女性専用の時間を設けている。イスラム女性からの要望に市が応じた。「恥ずかしがる女性にも利用の機会が与えられる」と市は説明しているという。同様の措置はリール郊外の街にもある。
これに対し、人権団体などから「一部の人々のわがままに従って、公的機関を運用していいのか」との批判が出ている。パリ郊外トラップでは、プールの女性専用時間設置を求めるイスラム団体のデモがあったが、市長は「公共サービスは宗教から独立すべきだ」と要求をはねつけたという。(07/06 21:25)