2003年07月05日(土) 21時12分
<愛人契約詐欺>2容疑者逮捕 14府県で数億円被害 徳島県警(毎日新聞)
徳島県警徳島東署は5日までに、京都市伏見区深草飯食町、自称自営業、西川晋(35)と奈良県大淀町土田、同、安澤功(46)の両容疑者を、詐欺と窃盗の疑いで逮捕した。見ず知らずの女性に「おれ、おれ、分かる?」などと電話、知人と誤解した女性を誘い出して「愛人契約」を持ちかける手口で現金を詐取していたという。2人は00年春以降、大阪府など西日本を中心に14府県で、数百人を同様の手口でだましたと供述。被害総額は数億円に上るとみて調べている。
調べでは、今年6月初旬、安澤容疑者が知人を装って誘い出した徳島市内の30歳代の女性に、病院副院長を名乗った西川容疑者が同市内のホテルで会い、「愛人契約を結べば、月30万円を振り込む」などと持ち掛けた。その際、振り込み手続きに必要としてキャッシュカードを受け取り、聞き出した暗証番号を使って女性の銀行口座などから約400万円を引き出し、昨年6月にも別の女性から同じ方法で約40万円をだまし取った疑い。
両容疑者は電話帳で調べた会社などに名前を告げずに電話をかけ、応対した女性が知人の名前を挙げて問い返すと、「分かった? ところで、知り合いの御曹司とか医師が徳島に来ているので、その人と食事をしてほしい」などと呼び出していたという。【植松晃一】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030706-00000062-mai-soci