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「新しい法律には、かなり期待しています」。約2年前、26業者に100万円以上の借金があったという埼玉県新座市の飲食店経営の女性(48)は法改正を喜ぶ。「罰則が厳しくなれば、捕まってもすぐに出てきて、また営業したりできなくなるでしょう」。
一方で「ヤミ金の人たちは頭がいいから」とも。女性の元には最近、借りた覚えのない業者から「債務を支払え」という電報が相次いだ。「カラ貸し」とも呼ばれ、今年に入って目立つ手口だ。
組織的に多数のヤミ金融を経営する暴力団の捜査をしている警視庁幹部は「罰則強化は非常に喜ばしい。摘発により力を入れていきたい」と歓迎する。
「一歩前進」と話すのは都内で被害者救済に取り組む司法書士鈴木正道さん。ヤミ金融との契約は元本も含め無効と訴えてきたが、改正法は利息の無効にとどまり不満もあるという。「味をしめた業者はそう簡単にやめない」と新たな手口も警戒している。
都に貸金業登録し3年未満の「都(1)」(通称トイチ)と呼ばれるヤミ金業者が問題になっていることもあり、都貸金業対策室の幹部は「罰則や登録条件が厳しくなるのは業者には痛手だ」と評価。
相談にくる被害者には返済計画も考えずヤミ金融に手を出したり、二度三度と被害に遭ったりする人もおり「これからは借りる側の教育にも力を入れる必要がある」と話した。
ZAKZAK 2003/07/04