2003年07月03日(木) 20時35分
ヤミ金融に関する苦情や相談が急増 府警などまとめ /京都(毎日新聞)
府や府警に寄せられるヤミ金融に関する苦情や相談が今年に入って急激に増加していることが2日開かれた府議会代表質問の沢照美議員(公明)の質問に対する答弁で明らかになった。
府警の電話相談「悪質商法110番」には今年1月から5月末までに140件の相談があり、前年同期に比べて約2・5倍に増加。府警本部の総合相談窓口や各警察署に寄せられた金融関係の相談は同時期で1763件。また、府消費生活科学センターなどに寄せられたヤミ金融に関する相談は270件で前年度の3倍になった。
不当に高い金利や強迫まがいの取り立てによる被害や相談が急増しており、府警では今春、生活経済課を設置して摘発を強化。昨年1年間で4件12人の検挙だったところ、今年6月までに7件18人を検挙している。しかし、携帯電話で貸し金を行う「090金融」や家財道具の買い取りを装って高金利の貸し付けを行う「家財道具リース金融」など巧妙な手口の金融業者が後を絶たない。
山田啓二知事は「警察との連携を深め、専用窓口の設置を検討するなど体制を強化したい」と答弁した。
【山崎明子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000005-mai-l26