2003年07月03日(木) 19時24分

注文件数大幅増で午前の相場報道システムに遅れ＝東証（ロイター）

　［東京　３日　ロイター］　東京証券取引所は、東証株価などを公表する相場報道システムがきょう午前、最大で１５分ほど遅延するトラブルが発生したと発表した。注文件数が増大し、情報伝達が追いつかなかったという。東証は週末にシステムの増強を実施、来週からは遅延が起きないようにする。
　東証の説明によると、遅延が発生したのはきょう午前９時１１分から１０時過ぎまで。相場報道システムを通じて、取引参加者や情報ベンダーなどに提供する株価などの情報提供が最大で１５分遅れた。また、株式売買の受け付け通知や約定通知にも遅れが生じた。
　遅延が生じたのは、注文を受け付けて約定する株式売買システムと、その情報を外部に提供する相場報道システムの間でデータ量が急増、システム伝達の能力を超えたためという。株式売買システムが取り扱う注文件数は、今年３月末までは月平均３０万件程度だったが、株式相場が活況を呈すにつれて増え、昨日は２３５万件、きょうは２６２万件と急増、連日過去最高を更新している状況だった。
　（ロイター）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000882-reu-bus_all