2003年07月03日(木) 11時12分
<ダイオキシン>母乳での含有量減には脂肪摂取減らせ(毎日新聞)
米科学アカデミーは1日、母乳に含まれるダイオキシンを減らすため、女性は早い時期から脂肪をとる量を減らすべきだとする報告書を発表した。
同アカデミーは、ダイオキシンが蓄積しやすい脂肪を多く含む食品の摂取を減らす施策を進めるよう政府に勧告。「特に胎児や乳児への影響が懸念される」として、将来、子供を産む可能性のある若い女性や子供に焦点を当てた対策を求めた。
報告書は、ダイオキシンやジベンゾフラン、コプラナーPCBなどの有害化学物質は脂肪組織に蓄積しやすく、魚を多く食べる人や母乳を飲む乳児の摂取量が多くなる、と警告。「将来、母乳で子供を育てる可能性がある女性は、早い時期から、低脂肪乳や脂肪の少ない食品を食べるよう心掛けるべきだ」とした。
家畜に動物性の脂肪を含んだ飼料を与えることを避け、家畜の体内にダイオキシンが連鎖的に蓄積されないようにすることも勧告した。
報告書は「低レベルのダイオキシン摂取が、どのような健康影響を与えるかについては不確実性が大きい」として、食品経由の削減対策を法律で義務付けることについては慎重な姿勢を取った。(ワシントン共同)(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00001036-mai-soci