2003年07月02日(水) 02時31分
「医療ミス」と国提訴 長大病院で手術 死亡女性の両親(西日本新聞)
【長崎】 長崎大学歯学部付属病院(藤井弘之院長)で舌の腫瘍(しゆよう)手術を受けた長崎市内の女子大学生=当時(22)=が、植物状態になり死亡したのは病院の医療ミスが原因として、女子大生の両親が一日、国を相手に約一億円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こした。
訴状によると、女性は「舌リンパ管腫」と診断され、〇一年八月九日、がん治療用の薬剤「ピシバニール」を患部に注入する手術を受けた。同十七日、舌が腫れて呼吸困難になり、主治医は気管を切開したが、無酸素脳症による植物状態になり、今年一月、多臓器不全で死亡した。
原告側は「気管切開の遅れが原因」と主張。記者会見した父親(55)は「病院は術後も明確な説明をしなかった」と訴えた。病院側は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030702-00000006-nnp-l42