2003年07月02日(水) 19時04分

福島−仙台間を一日３０往復　値下げ戦争に増便−−福島交通など高速バス　／福島（毎日新聞）

　福島交通は１日、宮城交通とＪＲバス東北と３社で共同運行している福島—仙台間の高速バスを、７日から平日、土日共に一日３０往復に増便すると発表した。現行ダイヤは平日１８往復、土休日２５・５往復で、平日では１２便の大幅増発となる。増便で日中のダイヤが２０〜２５分間隔となるほか、仙台駅前発の最終便が午後９時３５分と現行より１時間半程度延長され、利便性が大幅に向上する。同区間は福島交通と富士交通が激しい運賃値下げ競争を展開しており、福島交通は「増便でより多くの乗客を確保したい」と話している。
　これまで同区間の平日ダイヤは、最も便数の多い朝夕の時間帯でも２５分間隔で、午後や夜間は１時間に１本程度だった。増発で、午前９時ごろから午後８時ごろまで２０〜３５分間隔と、ほとんど待ち時間なしで乗れる。また仙台駅前発の最終便も、これまで平日午後７時４０分、土休日が同８時１０分で「早すぎる」と不評だったが、同９時３５分と大幅に延長された。福島交通は「ビジネス客や学生の利用を見込んだ」と説明している。
　かつては片道１０００円で運行していた同区間は昨年、９００円で富士交通が参戦して値下げ競争が始まり、福島交通が８００円に値下げして対抗。今年５月には富士交通が１４００円の往復券を発売するなど値下げ競争が激化している。利用客は大幅に伸びているため、福島交通の増便に対し、富士交通（往復１３便）は当面静観する。
　また福島交通の郡山—仙台便も７日から現行の平日・土休日とも１２往復から１８往復に増発される。【生野由佳】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030702-00000004-mai-l07