2003年07月02日(水) 18時50分
白石市社会福祉協議会、使途不明金の総額は1985万円 元係長を告訴 /宮城(毎日新聞)
◇横領容疑で告訴
白石市社会福祉協議会(加藤大佑会長)で5月下旬、約740万円の使途不明金が発覚した問題で、同協議会は1日、使途不明金が1985万円に上ることを明らかにするとともに、会計責任者だった元係長(48)=6月30日付で懲戒免職=を業務上横領の疑いで白石署に告訴した。
同協議会よると、元係長は78年4月の採用以来、約25年間にわたって会計担当として勤務。01年5月〜03年4月の間に、一般会計のほか、訪問介護事業特別会計、母子福祉対策資金特別会計などから総額1985万7114円を着服した。大半は、公印などを使って会計口座から引き落としていたが、うち285万円は市から受け取った現金を口座に入れず横領したという。協議会は、この285万円について同容疑で告発、残りは警察の捜査に委ねる。
同協議会の事情聴取に、元係長は着服の事実を認め「すべて生活費に充てた。全額返済する」と話しているという。加藤会長と三浦事務局長は同日、記者会見し「年1回の内部監査と県の監査があったが、(横領が)判明しなかった。問題を厳粛に受け止め、再発防止に努めるとともに、市民や関係者に深くお詫びしたい」と陳謝した。【豊田英夫】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030702-00000001-mai-l04