2003年07月01日(火) 23時32分
新たな被害者組織結成へ 茨城・神栖町の毒ガス問題(共同通信)
旧日本軍の毒ガス成分が原因とみられる茨城県神栖町の健康被害問題で、住民が新たな被害者組織を結成することが1日、分かった。汚染源の早期解明を国に求め、放置した国の責任を追及する方針だ。
これまでは水質基準の450倍のヒ素が検出された井戸水を飲んでいた6世帯16人が「健康被害者の会」をつくり、国に被害救済を求めてきた。
関係者によると、新たな組織をつくるのは、450倍のヒ素が出た井戸から西に約1キロ離れた地区の住民。井戸水のヒ素は水質基準の14−43倍だが、17人の尿から毒ガス成分と同じ有機ヒ素化合物が検出された。
10数世帯40人前後の規模を目指しており、呼び掛け人の学習塾経営池田三富郎さん(58)は「毒ガス問題で土地家屋の資産価値が目減りし、経済被害も深刻になっている」としている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030701-00000226-kyodo-soci