2003年07月01日(火) 00時00分
出資金詐欺の被告に懲役4年の実刑(朝日新聞・)
画期的な新エネルギーを扱う会社設立話を持ちかけて約8900万円の出資金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた横浜市磯子区東町、自称・投資グループ「ゴールデン・インターナショナル・グループ(GIG)」代表田巻恒弘被告(69)の判決公判が30日、前橋地裁であった。長谷川憲一裁判長は「犯行は大規模、営利的で計画的だ」として田巻被告に懲役4年(求刑同5年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、田巻被告は97年6月から99年4月にかけ、実用化されていない水と油を混ぜた燃料を販売するGIGのグループ会社を設立するなどと持ちかけ、出資金名目で群馬、栃木両県に住む47人から計8900万円をだまし取った。
田巻被告は「出資者に給料などを支払うなど財産的被害は生じていないので、詐欺罪は成立しない」などとしてきた。
判決は「詐欺罪は出資名目でだまし取ったことで成立する。その後に給与などの名目で出資者が金を受けとったことは詐欺罪の成否に影響するものではない」とした。
また、(1)説明会で被告が燃料の権利を取得し、商品の開発に成功したなどととうそを言っていたのは、多数の証言などから明らか(2)出資金を会社設立まで保管すると言いながらもすぐに引き出して経費などに使っており、不法領得の意思は認められる−−とした。
弁護人によると、閉廷後に接見した田巻被告は、控訴しないことを決めたという。
(7/1)
http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=2893
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