2003年07月01日(火) 22時40分
<ヤマト荷物爆発>自宅からてき弾など200点押収 静岡県警 (毎日新聞)
静岡県裾野市のヤマト運輸新静岡主管支店で仕分け中の荷物が爆発し男性アルバイトが負傷した事件で、沼津署は1日、火薬類取締法違反で逮捕した同県富士市伝法の板金工、小谷典久容疑者(32)の自宅などから、今回、爆発した「てき弾」など計約200点を押収した。小谷容疑者は元自衛官の父親が始めたミリタリーショップを引き継ぐ形で店を経営したが客が少なく、最近は主にインターネットを利用し、通信販売するようになったという。
調べでは、小谷容疑者が発送した荷物11個のうち爆発したものを除く10個には演習弾やてき弾、砲弾の破片など約100点が入っていた。また、小谷容疑者の自宅の家宅捜索では、砲弾など約100点を発見した。火薬が入っているものはなかった。荷物の搬送先は茨城、宮城、香川、広島、愛知県などだった。
小谷容疑者の父親は同市吉原でミリタリーショップを開店。約7年前に店舗契約が切れたため、自宅で開業した。小谷容疑者は板金工として働く傍ら、陸上自衛隊東富士演習場(同県御殿場市など)で拾った不発弾や米軍の放出品などを売っていた。インターネット利用の通信販売では「使用済みですので危険はありません」などと説明していた。
軍事評論家の江畑謙介さんによると、てき弾は破片が飛び散る小型の砲弾で、40ミリてき弾の通常の射程は約300メートル。軽装甲車や小型軍事拠点の攻撃などに使われる。【小松雄介、古関俊樹、大楽眞衣子】(毎日新聞)
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