2003年07月01日(火) 21時14分

借金取り立て暴行死事件初公判　元ヤミ金融業者、起訴事実認める−−広島地裁　／広島（毎日新聞）

　暴力的な借金の取り立ての末、東区の無職男性を死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた住所不定、元ヤミ金融業者、貝塚歴被告（３５）に対する初公判が３０日、広島地裁（岩倉広修裁判長）であった。貝塚被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
　冒頭陳述によると、貝塚被告は、女性（７６）に借金の返済を迫るため、００年１２月６日午前１時５０分ごろ、東区東蟹屋町の女性方に侵入し、就寝中の無職の男性（当時７８歳）に殴る蹴るの暴行を加えた。さらに、同被告は殺虫剤のスプレー缶のガスにライターで火を付けて、男性の頭に吹きつけ、男性の髪の毛を燃やすなどし、約７時間後に死亡させた。
　広島東署は同日までに、取り立てのため、中区のレストランで女性を殴るなどした傷害容疑でも追送検。同署が立件した同被告の取り立て絡みの傷害事件は、計３件となった。　【遠藤孝康】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030701-00000003-mai-l34