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2003年07月01日(火) 05時58分

ヤマト運輸爆発事件 ネットで砲弾販売 送り主の板金工逮捕河北新報

 静岡県裾野市のヤマト運輸新静岡主管支店で6月30日夜、仕分け中の荷物が爆発、アルバイト従業員内田卓也さん(20)=同県沼津市=が負傷した事件で、県警沼津署は1日、荷物の送り主として、火薬類取締法違反(不法所持)の疑いで同県富士市伝法、自動車板金工小谷典久容疑者(32)を逮捕した。小谷容疑者は自衛隊演習場などで拾い集めた砲弾などをインターネットのオークションに出品、宅配便で買い主に発送していたとみられ、容疑を認めている。同署は小谷容疑者が爆発の危険性を認識していたかなどを追及するとともに、自宅を家宅捜索して入手経路や余罪を捜査している。

 調べでは、小谷容疑者は30日午後9時ごろ、現場のヤマト運輸支店で爆発した荷物に入っていた小型の砲弾である「てき弾」を不法に所持した疑い。荷物は愛知県内の個人あてで、4人で仕分け作業中に爆発、飛び散った金属片で内田さんが負傷した。現場で、口径40ミリと同7.6ミリの弾頭のような金属片数個が見つかった。

 沼津署が爆発したてき弾の特定を進めているが、陸上自衛隊東部方面総監部は「今回の砲弾は自衛隊のものではなく、米軍の40ミリてき弾ではないか」と話している。
 同容疑者は「約10年前から砲弾に興味を持ち演習場で拾い集めていた。最近売れることが分かり、インターネットで出品した」と供述。自宅の庭には演習弾と書かれた砲弾20—30個がころがっているという。

 今回はいずれも静岡県外へ11個の段ボール箱を発送、うち一つが爆発した。残る10個のうち、2個がトラックで搬送されたが、県警が神奈川県内の東名高速中井パーキングエリアでトラックを停車させ、回収。これら10個の段ボール箱内の砲弾類はいずれも火薬が入っておらず、爆発の危険はないことを確認した。

http://www.kahoku.co.jp/news/2003/07/20030701ri01.htm