2003年07月01日(火) 00時00分

宅配便爆発…送ったのは「爆弾マニア」銃弾拾い、ネットオークションで販売−静岡（ZAKZAK）

　爆発事件の犯人は爆弾マニアだった−。静岡県裾野市のヤマト運輸新静岡主管支店で３０日夜、荷物が爆発し、アルバイト従業員の内田卓也さん（２０）が負傷した事件で、県警沼津署は１日、火薬類取締法違反（不法所持）容疑で荷物の送り主の同県富士市、自動車板金工、小谷典久容疑者（３２）を逮捕した。

　調べだと、小谷容疑者は６月３０日午後９時ごろ、同支店内で宅配便の荷物として米軍の４０ミリグレネードランチャーの銃弾を所持していた疑い。

　現場からリード線などが見つかっていないことから、同署は荷物内の銃弾が何らかのショックで爆発した可能性があるとみて調べている。

　小谷容疑者は約１０年前から軍関連用品に関心を持ち、演習場で銃弾などを拾い集め、インターネットのオークションを通じ、マニアらに販売。また、自宅には「米軍放出品」と看板を掲げ、コンテナを改造した店舗を構え、庭には「演習弾」と書かれた砲弾数１０個も放置されていた。

　同容疑者は「販売するために銃弾を持っていたのは間違いない」と容疑を認めているという。

　爆発した荷物は愛知県に向け発送されていた。小谷容疑者は、これ以外にも１０個の荷物を発送。他の荷物にも銃弾のようなものや迷彩服の軍関連用品が入っていた。

ZAKZAK 2003/07/01

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_07/1t2003070103.html