2003年07月01日(火) 19時59分
「内部告発条例」を可決 東京・千代田区、夏実施へ(共同通信)
東京都千代田区議会は1日、内部告発を定めた「職員等公益通報条例」を可決した。区によると内部告発制度の条例化は全国で初めてという。通報先の「行政監察員」は弁護士を予定し、8月にも制度がスタートする。
条例は、区内部の自浄作用により透明で公正な区政を図るのが目的。
「通報者」は区職員だけでなく、区の事業請負業者にも広げた。当初の条例案では、通報者を匿名でも可としていたが、責任ある公益通報を確保するとして「原則実名」に変えた。
通報者は告発しても是正されない場合や緊急時には、報道機関に直接公表できることや、自ら通報し「自首」に当たるケースでは懲戒処分を軽くすることも規定。
行政監察員は、区の意向が入らないように、区職員や議員とは無関係の外部の弁護士らと定め、独立した調査・公表権限を持たせた。行政監察員は通報の調査結果を区長に報告、善処されない場合には報道機関に公表することもできる。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030701-00000187-kyodo-soci