2003年06月30日(月) 00時00分
市長「再議に付す」 国分寺住基ネット問題(朝日新聞・)
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を巡って、国分寺市議会は27日の本会議で、星野信夫市長が提案した参加に向けた関連議案を反対多数で否決した。多くの市議は「万全でない住基ネットになぜ今、接続するのか」と改めて反対を表明。市長は「厳粛に受け止めざるを得ない」としながらも、今後、議案を再議に付す考えを明らかにした。臨時市議会が招集され、再度議案が審議される。
本会議は26人の議員全員が出席。住基ネット関連の3議案に対し「コンピューターの情報管理の安全性に、100%はない」「反対する市民が多数いる中、なぜ無理に参加しなければいけないのか」などとする反対討論が相次いだ。
結局、採決で賛成したのは自民6人と民主2人の計8人。17日の市議会総務委員会でも賛成に回った2会派だけだった。住基ネットへの党中央の方針とは異なり、反対の立場を取った公明党市議団の岡本和夫団長は「地方議員として、市民の基本的人権を守るということ。苦しい判断だった」と話した。
否決について星野市長は「大変残念」としながらも、「市長としての立場もある。今後、再議に付さなければいけない」とコメント。報道関係者に、不参加から一転、参加を表明した理由を問われると、「私自身は(個人情報保護)法が成立するまでは参加を見合わせると言ってきたわけで、主張がぶれているわけではない」と語った。
傍聴席には市民ら約20人が詰めかけた。
(6/30)
http://mytown.asahi.com/tama/news02.asp?kiji=2582
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