悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
４月に経営破綻（はたん）し、民事再生手続き中だった家電量販店「和光電気」（大阪市天王寺区）社長の鎌田敬一容疑者（５５）が、裁判所側に届け出る必要がある個人所有の株券について資産隠しを図った疑いが強まり、大阪府警は３０日、民事再生法違反（詐欺再生）容疑で鎌田社長を逮捕した。大筋で容疑を認めているといい、府警は鎌田社長が他にも個人所有の株券を隠したり、銀行口座から数千万円を引き出したりした疑いがあるとみている。
和光電気と鎌田社長は４月２８日、民事再生法適用を大阪地裁に申請し、財産保全命令を受けた。調べでは、鎌田社長は申請前の４月中旬、同法適用申請が避けられないことを認識しながら、個人所有の６種類の株券約３万株（二千数百万円相当）を証券会社から引きだして自宅に隠した疑い。
和光電気は５８年設立。近畿地方を中心にチェーン店を展開し、００年３月期には１２６２億円の売り上げがあった。しかし、個人消費の低迷や関東系大型店の進出による競争激化などで経営が悪化し、民事再生法の申請に追い込まれた。
鎌田社長は同社の負債総額約３００億円のうち約２２０億円について個人で債務保証していた。
民事再生法は債務者が自らの利益を図る目的で財産を隠したり処分したりすることを禁じ、違反者には１０年以下の懲役または２００万円以下の罰金が科せられる。(06/30 17:16)