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2003年06月28日(土) 15時18分
国内普通運賃、来月値上げ 日航と全日空が11%(産経新聞)日本航空グループと全日本空輸は、7月1日搭乗分から、全国の国内線普通運賃を約11%値上げする。昨年、いったん引き下げた運賃をわずか9カ月で元に戻す。新型肺炎(SARS)などで業績が悪化しているためで、不況の長期化で給与水準が伸び悩む家計には痛手となりそうだ。普通運賃はほかの割引運賃に比べて割高で、利用者数は全体の1割弱にすぎないが、当日でも予約できるなど使い勝手が良く、ビジネスマンなどが使う。ただ夏や年末年始の繁忙期には、割引運賃が少ないため、一般旅行者も使うことがある。 普通運賃は、日本航空と日本エアシステムが経営統合を機に、昨年10月から一律10%値下げし、全日空も競合路線で追随値下げした。 国内線運賃は割引合戦が繰り返され、この10年間で運賃水準は3割も下落。その上、新型肺炎が業績悪化に追い打ちをかけ、現行の運賃を維持する余力がなくなった。両社は値上げで本年度に計200億円を超す増収効果があるとみている。 これに対し新規参入組のスカイマークエアラインズは主力の羽田−福岡線を6月に1000円値上げしたが、大手が割り増しにする夏の繁忙期には据え置いて対抗する構えだ。
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