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2003年06月23日(月) 03時00分
闇金融:取り立てトラブルの相談10倍に 恐喝、詐欺行為(毎日新聞)ヤミ金融を巡って大阪府警に寄せられる電話相談で、今年に入って全体の件数は減っているものの、「取り立て」に関する相談は約10倍に急増していることが22日、分かった。この相談は、借金の事実がないのに脅迫的な文言を使って返済を迫る「かまし取り」や、融資話を持ちかけて保証料や登録料名目で金を詐取する「だまし取り」など悪質な内容ばかり。その実態は借金返済や融資を装った恐喝、詐欺行為の横行だ。 府警によると、「悪質商法110番」へのヤミ金融など金融トラブルの相談件数は、98年が159件だったが、02年は1230件に急増。取り締まりを強化した結果、今年1〜5月の全相談件数は前年同期比66件減の462件となった。うち高金利に関する相談も357件から254件に減った。だが、取り立てを巡る相談だけは11件から111件に増えた。 業者の形態も、事務所を構えるものから、携帯電話だけで営業する「090金融」などに移行。居場所の分からない複数の業者から脅迫的な取り立てを受けると、被害者は借金の有無さえ分からないまま、恐怖感にかられて「返済しなければ」という心理に追い込まれるという。 大阪府内の女性(51)は借りた覚えがないのにお悔やみ電報の形で催促状を送り付けられ、「債権譲渡を受けた。すぐ15万円払わないと家財道具を差し押さえ、近所にも連絡する」と脅された。また、「30万〜200万円、利息2%」というチラシを見て融資を申し込んだ同府内の女性(31)は「保証料」として計30万円を郵便為替で送金させられたまま、業者と連絡が途絶えたという。 業者の電話などによる取り立ては親類や近所、兄弟の配偶者の勤め先まで及ぶ。府警は「不当な請求に応じる必要はないという知識は普及しつつあり、取り締まりも強化されている。そういう状況下で追い詰められた業者が一層、無茶な取り立てに走っている」と警戒を強めている。【ヤミ金融問題取材班】 [毎日新聞6月23日] ( 2003-06-23-03:00 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030623k0000m040099000c.html |