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2003年06月21日(土) 19時02分

住基ネット、不参加 是正要求は無視−−根本良一・矢祭町長インタビュー /福島毎日新聞

 ◇借金が増えるだけ−−市町村合併
 住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)への不参加を続けている矢祭町が今月4日、県から早期接続の「是正勧告」を受けた。根本良一町長は「予想の範囲内の出来事」と、不参加を継続する意向のため、今後は強制力はないもの、従う義務が生じる「是正要求」を県や国から出される可能性も出てきた。住基ネットをめぐる今後の対応や、今月に入って次々に打ち出した独自の行財政改革案の狙いについて、根本町長に聞いた。【坂本昌信】
 ——県の「是正勧告」を受けて、町役場や町議会の反応は?
 ◆何もない。地方自治法に定められており、いずれ来るとだれもが予想していたことだ。
 ——国や県から「是正要求」が出されたら、どう対処するのか?
 ◆じっとしている。「勧告」と「是正」は何も違わない。従わなかった場合の罰則規程も一切ない。国地方係争処理委員会などに審査の申し出をするつもりも、裁判に訴えるつもりもない。
 ——国や県から違法の烙印(らくいん)を押されかねないのではないか。
 ◆県の協力で作った個人情報保護条例案を昨年12月、町議会に否決された。万が一の場合の県への損害賠償請求権まで盛り込んだ日本一の保護条例案だった。町長になった約20年間で、提出議案を否決されたのは初めて。この重みは十分尊重しなくてはならない。
 ——東京都杉並区などが、区民が参加を判断する「選択制」の導入を決めた。矢祭町では導入を検討しないか。
 ◆選択制にすれば、制度の仕組みがややこしくなり、システムの混乱から情報漏えいにつながる危険性がある。人口約7200人の小さな町で選択性を導入しても、住基ネットに参加する人は誰もいないのだから無駄だ。
 ——6月議会で、特別職4人の年収額を一般職員の総務課長に合わせる条例改正案が可決された。
 ◆総務課長は町役場一番の激務だ。特別職の4人が彼より給料が高いことに正当性がない。名誉と金を独占する従来の賃金体系は時代遅れで、財源確保策というより、そういう思いの方が強い。
 ——今月13日からは、本庁職員69人全員が各戸を回る、異例の町税滞納整理に乗り出している。
 ◆税の公平を期すためだ。町は町税の未納金額の不納欠損処理を99年度から行っていない。徴収不能のケースを作らない意思表示だ。
 ——01年10月の「合併しない宣言」以来、独自の財政運営だが、県内で市町村合併が進まない状況をどう見るか?
 ◆進む方がおかしい。目の前につるされたアメ(合併特例債)欲しさに合併しても、そもそもが借金なのだからサラ金に手を出すのと同じ。雪だるま式に借金が増えることに変わりはなく、そろそろそのことに気づき始めてもいいころだ。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030621-00000001-mai-l07

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